脳を騙す?

脳の特性を理解しよう

勉強した成果を発揮するために重要な復習は、効率良く学習するために必要不可欠です。
覚えておくべき内容が仮に100種類あった場合に、脳の許容範囲が100種類までではこれ以上覚えることができません。
あらゆる内容を厳選して記憶しなければいけませんが、脳の許容範囲内であっても復習を重ねて勉強した事が全て記憶できるものではありません。
本当に必要な事だと脳が認識するのは、生命活動を維持するために必要な事です。
生きるためにもこれだけは絶対に忘れてはいけない!という内容に関しては、何年経っても忘れることがないものです。
ただ復習をして勉強し続けてもなかなか記憶できない理由は、脳が生命活動の維持には関係ないと判断してすぐに忘れても良い情報だと認識するからです。

このような脳の特性をしっかり把握していれば、効率良く記憶する事は簡単になります。
要は、記憶させたい内容を何度も繰り返して勉強することで脳をだませば良いと考えられます。
何度も復習することによって、脳が「この情報は生きるために必要な事なのだ」と認識できれば、いつまでも記憶することができます。
だからこそ復習が重要な役割を担っていると考えられます。

参考:「復習4回」で脳をダマすことができる

脳を騙せる復習とは

覚えたい事を繰り返し勉強することを復習といいますが、基本的に生きるために不必要な情報に関して脳は忘れ去ろうとするものです。
何度も復習しているような気になっていても、なかなか覚えられないのは復習の仕方が間違っていると考えられます。
正しい復習の方法は、適度な周期で復習する事です。

具体的な方法としては、勉強をした次の日に復習をしてください。
この段階できちんと覚えているか否かによって今後の勉強法が異なります。
もしも既に昨日の勉強を忘れてしまっていた場合は、復習をした次の日もまた同じ勉強を実践してください。
きちんと覚えていた場合は一週間経ってから復習を実践しましょう。
その際に忘れていた場合はまた翌日に、覚えていた場合は更に二週間後に復習してください。
二週間後まできちんと覚えていた場合は、一ヶ月経ってから復習してみましょう。
それでもしっかり覚えていた場合は、かなり記憶が定着したと考えられます。
恐らく、脳がうまく騙されてくれたのでしょう。

確実に覚えようと毎日同じ内容を勉強するのではなく、一定期間経過してから復習するのがポイントです。
短期間で集中的に覚えようとしても、本当に一時的な記憶としか残らない場合が多いです。
せっかく覚えたと思って喜んでいても、肝心な時に思い出せなくなって十分に力を発揮できなくなる可能性があります。

脳の記憶力を十二分に発揮させるためには、しっかり睡眠を確保して脳を休ませる事と脳の活動に必要な栄養であるブドウ糖を補給してください。
睡眠不足でブドウ糖が足りない食生活をしている方は、一生懸命勉強していても意味がありません。