自分の心に留めておくべきか、公表するべきか…
あなたの勉強に関する目標は自分の心の中だけに留めておくべきだと思いますか?
それとも周囲の人に公表して協力を仰ぐべきだと思いますか?
例えば大学受験を控えている高校生が、「自分は東大を目指して頑張る!」と家族や学校の先生に話をしたとします。
家族は受験勉強に適した環境を整えたり、夜食を用意してくれたりと一生懸命応援する体制にしてくれるでしょう。
学校の先生も苦手科目をこまめに指導してくれて学習の面でバックアップする体制を整えてくれるはずです。
どちらかと言えば、周囲に目標を口にした方が良いのではないかと思われがちですが、できれば目標は口にしない方が良いと言われています。
目標を口にしない方が良い理由
できるだけ周囲の人の目標を言わないほうが良いと考えられるのは、自分の中で感じてしまう達成感に問題があります。
実際に「東大に合格するのが目標です!」と宣言すると、本来であれば今の実力では合格圏内にはないのに、あたかも目標を達成できるような気持ちになる場合が多いです。
東大合格に向けて勉強をしようと色々な問題集や参考書を購入しただけなのに、全ての問題がスラスラ解けてしまったような錯覚に陥る場合もあります。
実際に目標を口にした場合と、口にしなかった場合で目標を達成するために何か行動をした方に対して実験を行った結果、目標を口にした方の方が明らかに目標を達成するまでには長い時間が必要だと答えたそうです。
自分の心に留めていた方については、目標に近づいたような気がすると答えた方が多かったそうです。
自分が目標にしていることを他人に知られることで満足する心理が働くのだと考えられます。
自分が抱えている悩みを他人に相談すると心がフッと軽くなるのと同じようなものですね。
目標を口にしてしまった場合
もう既に自分の目標を他人に言ってしまったから、目標は達成できないのか…と不安を感じた方もいるかもしれませんが、心配しなくても大丈夫です。
目標を口にしてしまったことで満足せずに、達成するための努力を絶対に怠らなければ問題ありません。
先ほどの例で東大に合格したいとの目標を口にした場合は、周囲の人に目標を達成するために必要な事を協力してもらえるようにきちんと伝えておきましょう。
家族に対しては勉強する環境を整えてもらうようにし、学校の先生に対してもわからない部分を教えてもらえるようにお願いしてください。
途中で目標達成が難しいと感じられる場合は、具体的にどんな勉強をするべきなのかをよく考えて途中からでも軌道修正できるように努力してください。
周囲の協力を得ながら、目標に向かって惜しみない努力を続けていればきちんと達成できるはずです。